012

012

気がつくと
ひとりだった

語らいは楽しい
温もりは嬉しい
賑わいは悪くない
暮らしは愛おしい

でも

意識の船底には
がらんどうのガレリア

花も店も笑い声も涙も
あなたすらいない

聞こえるのは
時のせせらぎと自分の靴音

淋しくはない
生まれた時から知っているから

でも

おまえの出口には
いったい何があるんだ

投稿者

東京都

コメント

  1. あなたすらいない
    この一行で更なる孤独が呼び起こされます。
    静謐なお写真。

  2. @たちばなまこと さん
    >コメントありがとうございます
    初台のオペラシティは休日でも怖いくらい閑散としています。
    「孤独」をテーマに写真を撮るにはおすすめのスポットです。

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