眠いのに寝られない

眠いのに寝るにも寝られない

夜勤の休憩
 深夜3時

タービンやモーターの重低音

クレーンのチェーンが

緩んだり張られたり

忙しなく擦れる金属音

配管内を流れる水や蒸気

いくつもの音が不気味に

絡み合い混ざり統合

不協和音を形作っていく

建物内はまるで一個の生命体の

体内かの様に常に唸り震えて響いている

そんな生命体の体内の中で

目を閉じても休まる訳も無く

気づいたらドロドロに

溶かされてしまっていやしないか

不安で気が気じゃない始末

あゝ眠いのに寝られない

眠れない夜はただひたすらに

冷たくて長い

暗い黒い音が僕を取り囲んでいる

投稿者

愛知県

コメント

  1. ある種の生体の中に閉じ込められて、そこから外を見たとき、自己は別の生を感じる、実は地球自体も、そのようなものではないのか。あまりにここに居すぎた、細胞がつぶやく。

  2. 夜勤!お疲れ様です!

  3. 坂本達雄さん!
    いつも素敵な返詩を
    ありがとうございます♪

  4. 那津na2さん!
    ありがとうございます
    夜勤無事に終わりました

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