キャッチボール

遠くに投げた
それは白山の方へ飛んで行く
やんわりとした自然のおかわり
まーるくしかくにさんかくに
遠くに投げた
それはきんらんの神話のてまえで
おちていく
きりっとした武士の刀で
れっきとした世界の精神が
ばっさりきられる
死んでしまったわれらの精神が
あかつきの残月のとろけておちる
ママン、こわいよう
お月様が血管にこんにちわ
パピヨンがタンバリンでこんにちわ
仮面を捨てた、カリンの影で
ピリン系、サボタージュ、タンポポン
はっしゅつする神の息から
はっとうしんのアフロディーテ
きわめられた砲身の大陸バズーカ
そこにまたがって記念写真を
あわゆきの、サラダ、あんぜんびの、われらはサラダ
チュウしてくださいな、チュー、チュー、
くちびるは星型にとがっている
大陸は大陸の議会を保存する
手の中の寝台車
かくして呆然とわれらは見送る
だんだらの模様は忠節をつくすだろう
結託された議事堂の奥へと
侵入し信仰し身体の検査をされて
背後より撃つ
やぶれた心臓を縫い合わせ
わたしは柏樹の礼をする
時をとめてください
何万年もの飛行船から落下する
ピアス
それはどこへ？