ふ、が好きだ
 ひらかなの、ふ

 折りたためば
 惜しくもぴたりとならないな、ざんねん
 転がせば
 ころころ、とはいかないな
 でも、かろかろ、くらいには
 
 よし、いっそ飛ばしてみよう
 お、ゆうゆうとまでいかずとも
 ぱたぱたぱた
 小さな翼を
 懸命に、ぶきっちょに
 羽ばたかせて
 まるでそれは
 ぼくやあなたの
 こころみたいじゃないか

 とかなんとか思いながら
 味噌汁に浮かべてみた
 ぷかぷか、ぷかぷか
 なるほどの、ふ

 ふふふふふ

投稿者

兵庫県

コメント

  1. ふ、がとてもかわいく見えてきました
    ひらがな一つで、ここまでいけるとは!
    素晴らしいです

  2. @那津na2
    那津na2さん、ありがとうございます。

    繋げて書くもよし、離して書くもよしの「ふ」なのであります。

    (お初にお目にかかります。よろしくお願いいたします)

  3. 平瀬さん
    こちらこそ、よろしくお願いします。

  4. ひらがなの持つ、なめらかなイメージが感じられて。ユーモラスな詩の世界がひろがっていくようです。
     あなたも、ひらがなに好きな字のありますか?と、…無言でたずねられているようにも感じられました。 
     ちなみに、私は「の」が好きですね。のほほ〜ん、の「の」。のびのび〜、の「の」。呑気の「の」。私が幼児期に初めて覚えて書いた字が「の」で、ありました。( ´ ▽ ` ) ふふふ。

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