裁かれる者
みどりいろの足でもって
カモシカたちを踏みしめて行く
彼はもっとも偉大な湖水地帯である
ケロイドの眼帯をしていても
桜貝の帽子を被っていたとしても
彼はすでに死者たちの国から赤黒い報告をする
君からもすでに日報は届く
薮椿の現代的蜂蜜を和紙のおもてに塗装する
軟弱な姉妹都市から風船に乗りついで
奇妙なAIの回答を根回しして
香港の港から出航された統一的見解の微妙なこだわり
おそらくは神々の饗宴として我々には見えるだろう
お仕着せのボウフラの自然界の神経質
歯科医の責任者の迷惑な訪問の茶菓子がマキアージュする
デモ行進の窓と言う窓が発言するそれは発言する権利の問題として
春の花の兄さんがマイクを注入する
結論からするならば春の種は土の表皮をひんむいて死ぬ
バルバラ、バルバラ、僕のバルバラ
君だけは嘘を拒否して
春の海のジンマシン
パパイヤの表層意識から
彼を裁く者がいる
まず名乗るとしよう
海溝の名詞から。
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