人恋しくなって

愛想はあまり
ないけれど

話をきちんと
最後まで聞いてくれる。

どんなに疲れていても
困っている人を見ると
とことん付き合ってくれる
それで益々
疲れてしまう。

自分を棚に上げない
意地でも上げない。

お酒を呑むたび
ほわほわっと眠ってしまう。

いとおしそうに
好きな詩人のことを語ってくれる。

だれもが
きっと
話を聞いてもらいたかったし
放っておけなかったのだと
思う。

彼のもとには
いつも少なからずの人たちが集まった。
でもそれは決して派閥ではなかった。

彼は何より
力というものを嫌ったから。

今夜も
人恋しくなって
彼をふっと訪ねてみる。
いい気持ちで
独り眠りこけている。

寝ちゃだめだよ。

それでも少し
安心する。

投稿者

東京都

コメント

  1. 大切な詩友さんのことを歌っているようでもあり、どなたかが長谷川さんのことを歌っているようでもありますね。

  2. とりあえず、令和コロナ禍第一期(マスクの時代)が終わろうとしてて、
    マスク(顔を隠すアイテム)の強制がなくなってどうなっていくかわか
    りませんけど、次の時代の幕開けのなかで、生き続けてきたぼくたちは
    今後、変化していくのだろうか?

    その前に、この3年間で亡くなった人たちを供養したい気持ちです。
    近いうちに、東京の何処かで朗読する機会があったら、この作品を
    読ませてもらえたらいいなと、妄想ですが、思いました。

    インストルメンタルがあればなお良いと、妄想ですが、思いました。

  3. @あぶくも
    あぶくもさん、この人のようになれたらいいな、という憧れを込めて書いてみました。不器用な、でも筋を通す。そんな人への憧れがあるのかもしれません。

  4. @足立らどみ
    足立さん、今日から、マスク着用が個人の判断に任せられましたね。今日は、まだマスク姿の人たちが多かったです。でも、少しずつ、状況も緩和されていくのでしょう。朗読してもらえたなら、嬉しいです。…恥ずかしさもありますが。

  5. @長谷川 忍

    ありがとうございます。

    ここのとこ、耳が痛かったので猫のせいかと思ってましたが
    違ってました。マスクの紐が耳を擦っていたせいなのでした。

    あたしは大丈夫ではありますが、いろいろと計画していて
    すぐには無理そうですがいつかきっと朗読させてください。

    インストルメンタルについては、2つ鳴り響いていました。

    1つは弦楽のためのアダージョ(映画プラトーンでも使われた曲)
    重すぎるかなとも思っていましたが正しかったのかもしれません。

    あとは河島英五の酒と涙と男と女でしたが2つの作品の丁寧さが
    台無しになってしまうようにも思うので近すぎて違うと思います。

    朗読したら事後連絡になってしまうかもしれませんが報告します。

  6. @足立らどみ
    足立さん、ありがとうございます。川島英五さん、好きです。久し振りに、You Tubeで聴き直してみます。

  7. 何処にでもいそうだけど、なかなか出会えないタイプの方ですよね。
    朗読。。。そういえば、とても良い声で朗読される先生がいたなあ。
    雰囲気はちょっと違うかもしれないけれど、その人の横顔がふっと浮かびました。

  8. @nonya
    nonyaさん、先生、興味が募りますね。朗読される声や表情を想像してみました。私も、新しい詩が出来ると、声に出して、リズムや調子を整えています。

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