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神の手がわたしの喉をしめる
それはあきらかにされた銀の価値である
コロシアムの郵便物はライオンの餌となる
金冠の印であるもの
絶命する時には新聞紙にくるまれているだろう
捧げられる巨大船はラジウムの噴出を可能とする
トルマリンのテーブルが据え付けられている
蒸気の吹き出し口は青白いリトマス紙をあおり
ボルト、ナット、溶接機、圧延装置
命の成分を熱と光で分解すれば
地球的規模で大陸が横すべりする
幻想の分量によっては、発射台はとけるだろう
島の中央部に建設された観音像の内部へ
コウモリたちが注入される
そして海流の勢いはすでに海峡部をアルカリにする
飛んで行くレモンの放射線
君たちの仕事はすでに倒立している
ヨーデルの響きは海峡をこえて窓をふるわす
本霧島のあざやかな赤
旅芸人たちのあざやかな赤
島の噴火口から円盤が浮上する
それらはカテゴリーとしてわたしの眼に混入される
白樫の堅い幹から
歌い手たちは喉をしめらせる
タチバナの香り、噴火する火山の、火山弾
陸地の面積は図表にあらわされて
メロンのカットされたものが皿にのる
郵便配達夫の坂道を行く
キリンの首を人間の手でしめることはできない
だから犯罪者はトドの巣へと隠れているのだ
地獄の日常生活を活写した新人監督を
わたしは讃美する
タクラマカン砂漠の幽霊会社
固定電話が鳴る。

投稿者

岡山県

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