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飛んでいけばいい
行っちまえばいい
挨拶もなく
唐突に
後ろを振り向かずに
凛とした背中を見せてくれ
迷うことなく
真っ直ぐに
残される痛みに
慣れることはないが
長い時間をかけて
見送る術を学んだ
やがておまえの姿が
針葉樹の端に
ピリオドを結ぶように
消え去る頃
小さくひとつ
溜息をついた私は
飛ぶことをやめた者の勤めに
戻るだろう
想い出はどれも
後ろ姿ばかりだ
飛んでいけばいい
行っちまえばいい
挨拶もなく
唐突に
後ろを振り向かずに
凛とした背中を見せてくれ
迷うことなく
真っ直ぐに
残される痛みに
慣れることはないが
長い時間をかけて
見送る術を学んだ
やがておまえの姿が
針葉樹の端に
ピリオドを結ぶように
消え去る頃
小さくひとつ
溜息をついた私は
飛ぶことをやめた者の勤めに
戻るだろう
想い出はどれも
後ろ姿ばかりだ
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コメント
この詩を拝読して、この詩から覚悟を感じます。
想い出はどれも
後ろ姿ばかりだ
そして、この言葉に哀愁も感じます。
鳩の躍動感ある写真もすてき。
はじめまして。初めてコメントさせていただきます。よろしくお願いします。
こちらの作品と他にも、拝読させていただきまして。どれも、心へ浸透して
まいります印象深い作品ばかりでした。
感想を上手く文章には出来ませんので…勇気を持って今、コメントを失礼
させて頂きました。
貴方様のような詩人さんもここに、おられるのだと知りまして。詩人会に
自分の拙い作品を投稿させていただける事が、ありがたく、より楽しく思えて
まいりました。今後もぜひ、よろしくお願い致します。