卒 業
学校までの坂道を登った
ふたり
その日 一陣の風が
屋根の上を駆け抜けた
今まで気づかなかった
そのことに気がついた
空がどこまでも
広がっていること
溢れる想いはこんなにも
空にさわろうとするのに
ああどうして
私という いれものは
こんなにも
ちいさい
きっと別々の道歩いても
空はつながっている
それなのに
想いを閉じこめた私
景色に滲んでゆくあなたを
ただまどろみながら
見つめていた
学校までの坂道を登った
ふたり
その日 一陣の風が
屋根の上を駆け抜けた
今まで気づかなかった
そのことに気がついた
空がどこまでも
広がっていること
溢れる想いはこんなにも
空にさわろうとするのに
ああどうして
私という いれものは
こんなにも
ちいさい
きっと別々の道歩いても
空はつながっている
それなのに
想いを閉じこめた私
景色に滲んでゆくあなたを
ただまどろみながら
見つめていた
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コメント
意識していなかったアプローチで目指している人たちを知ってからは
ナビもなく車の運転をしていても道はどこかで繋がっているんだからと
思うようになってしまいました。一陣の風による短い時間のできごと
だとしても、この作品をアップロード出来るたかぼさんを尊敬します。
たかぼ様へ
拝読させていただきましてコメントを失礼致します。
一読しまして、第一連目の
ふたり
そして最終連の
あなた
とは、…親友とも同級生の好きな女子であるともどちらにも
読み取れるように感じました。第三連目が特に心に沁みます。
そして最終連、とても印象深いです。
想いを閉じこめた私
恋のうた…とも、あるいは友情のドラマがうかがえるとも
タイトルからは連想してしまいました。再読してもっと!
この作品から様々な思いを抱きましたが。
感想の長くなってしまいますので伝えられずに残念で…あります。m(_ _)m
この詩を拝読出来ましたことを、今良かったなぁ…と
嬉しく思えて。どうもありがとうございました!
1連、2連、3連、4連と来て最終連の
想いを閉じこめた私 となることに成功している詩だと思います。そして読後に切なさが響きます。
羽ばたこうという想いと、羽ばたくことへの躊躇と、切なさ。誰もが経験するであろう卒業時の感情の機微を上手く表現されていますね。
@足立らどみ
さん。私にとってはこの作品のアップロードは勇気のいるものでした。そういう点を評価していただいたのかと思います。ありがとうございます!
@リリー
さん。いつもコメントありがとうございます。この詩の二人の関係を色々と想像していただき、また詩の情感に共感していただいたようでありがとうございます。
@こしごえ
さん。楽しんでいただいたようで、また好評価いただき、ありがとうございました。
@長谷川 忍
さん。中学生や高校生の瑞々しくも切ない気持ちを表現できたらなと思い書きました。ありがとうございます。
押し花にしていつまでも保存しておきたいと思わせる何か。もし許されるならそれを「青春」と名付けていいのでしょうか? w
@babel-k
さん。ありがとうございます。卒業シーズンですね。私などは卒業という言葉を聞くと甘酸っぱく眩しい気分になるのです。押し花の喩え、素敵ですね。
ポストカードのようにひとつで世界を構成しているようで、いつまでも眺めていたい詩です。
想いが空にさわろうとする、実は常人にはさらりと書けない表現ですよね。
@たちばなまこと
さん。このようなコメントを頂けて大変嬉しいです。ありがとうございます。
こんにちわこんばんわたかぼさん、三明です…三連目の私という いれものは…の言い回しが切なくていいですよねー青春なんて恥ずかしくてなんぼのもんッス…じゃなきゃ詩なんて書いてないものねー僕もいつか「卒業」で書いてみないとなー今晩あたり試みてみようかしらん…
@三明十種
さん。青春的な何かは何歳になっても憧れです。そんな想いで書いてみました。コメントありがとうございます!