花に寄せて

雨のじとじと降る灰色の黎明も
薄暗さの広ごる夕べも
明るく華やぐ朝があり
花の香りの溢れる夜がある

鬱々たる思いも
幹へと忍び寄り
枝まで這い上がり
おずおずと湧いて一隅を照らす

あるかなきかの希望は
俯く私の顔を上げ
両の瞳を釘付けにし

憂いがちな昨日から
沈みがちな今日を経て
いつか清らかな明日へと咲き誇る

投稿者

茨城県

コメント

  1. 四連構成で、構成も一行一行もきれいです。拝読していて すぅーーーっと詩の言葉がしみてきます。
    花への愛を感じる詩です。

  2. 雨の黎明から始まる美しい花のときが踊るようにすてきです。

  3. @こしごえ
    さん 遅ればせながら、ありがとうございます。少しずつ詩風を変えつつあるのですが、なかなかうまくいきません。気長に行こうかと。

  4. @たちばなまこと
    さん 遅ればせながら、ありがとうございます。「踊るようにすてき」という言葉もすてきですね。そんな詩を書いてみたい今日この頃です。

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