プクプク
プクプクの泡泡をかきまぜながら
いつかはじけるのを待っている
爆発?それとも消滅?
そんなことをにんまり笑いながら思っている
超スピードでかきまぜてみると
プクプクの泡泡はとっても細かな泡泡になった
そこで僕はひとつだけのとっても大きな泡をつくってみたくて
卵の白身をまぜてみたり
煙草の煙を吹き込んでみたり
爆発?それとも消滅?
そんなことをにんまり笑いながら思っている
生まれてこのかた
はじけない泡泡はどこにも見たことがないんだ
だからもっと もっとと
プクプク プクプク
プクプク プクプク
コメント
あぶくもさんの泡の詩。
シャボン玉の中に煙を閉じ込めるのに憧れた子どもの頃を思い出します。
お菓子の泡は焼けば留めておけるのですがすぐに食べちゃうから結局刹那で、発泡ウレタンならとかnot詩的なことも考えたりしました。
今の若い世代は日本にもあったバブルを経験していないので気の毒です。バブルがはじけてそれから長い長い泡のない日本になってしまいました。泡は膨らみそしてはじける。でも一つ言えることは、はじけるまでは高揚するお祭り騒ぎだってことです。
やはり、バブル経済の頃を思いだしつつ読んでいました。まあ、多少の恩恵は受けましたが、大嫌いな時代でした。あの時代の異様さは、今、思い出しても気持ち悪い…。こんな状況が続くわけないでしょう、と思っていたら、案の定はじけました。
はじけない泡泡はどこにも見たことがないんだ
本当に、その通りですね(しみじみ)。
@たちばなまこと
さん、ありがとうございます。
そうですね、気付けばあぶくもプクプク泡泡詩でしたね。
@たかぼ
さん、バブル期ですね♪私はひと足遅れてきた世代なので、弾けた直後の、弾けたことにすらまだ気づいていないような時代から、土地神話崩壊、住専やら金融機関の不良債権処理がどうのこうのとなって行ったのを冷めて眺めていたのを思い出します。
@長谷川 忍
さん、バブル期を経験して、それが大嫌いで…って言う長谷川さんの感覚に信頼感を覚えます。
そんなことをにんまり笑いながら思っている
この詩を拝読して、はじけることの快感を思います。
はじけない泡泡はどこにも見たことがないんだ
存在するものは、どの道必ず非存在となる。泡を私達が存在している宇宙だと思ってみました。ある説によれば、宇宙は幾つも存在していると言いますね。その一つ一つが泡泡みたいにはじけるさまは爽快かも。でも私のこれの場合は破滅衝動かも。ふふ。
とはいえ、泡の詩として趣のある詩ですね。
だからもっと もっとと
プクプク プクプク
プクプク プクプク
@こしごえ
さん、ありがとうございます。
深く広く様々に想像して読んで頂けて本当に有り難いです。確かに「存在するものは、どの道必ず非存在となる。」んですよね。そういった道理の中でいかに遊ぶかということなのかも知れませんね。