雨だれシンコペーション
どんよりとした午後
気だるくジャズを聴きながら
ふと コーヒー・ミル引く手を
休めると
ポツポツと出窓を鳴らして
合図する
気まぐれな訪問者がやってくる
いつのまにか
部屋にながれる
ジャム・セッション
ワン・テンポ遅れの
リズムをきざむ
降りつづく
ティアドロップのパーカッション
メロディにうまく溶けようと
ミルク・クラウン描いて踊る
グレーの空
しぶきをあげて走る車
雫をまとった街路樹
窓にうつる景色は
思うままに染めようとも
軽快なリズムに馴染んでゆけない
雨だれシンコぺーション
今日もまた
ポツポツと舞い降りる
悪戯な訪問者
出会うものはすべて打楽器
古びたトタン屋根
くるくる回る赤い傘
ひび割れたアスファルト
そして
ワタシの乾いた心に打ち響く
コメント
これはまたカッコいい写真ですね。そしてまた雨のリズムと詩のリズムが呼応しているようです。
もしかして、曲が付いていますか?
語感、韻がとても心地よく、弾むように楽しいです。
絵画のような写真が素敵です。
詩は雨音を目で耳で楽しむ様がありありと浮かびます。ミルククラウンと雨だれシンコペーションがたまりません♪
@たかぼさん、ありがとうございます。雨の音を想像しながら、音読して、詩のリズムを考えて書きました。
@たちばなまことさん、ありがとうございます。残念ながら曲はついてないですが、詩のリズムを重視して書きました。語感は大事ですよね♪
@あぶくもさん、ありがとうございます。雨のシンコペーションとミルククラウンは苦心したところなので、気に入ってくださり良かったです。
雨だれ、雨音が、シンコペーションのリズムを醸している…。いいですね。もうひとつのリズム。雨の日に聴く、ジャズのシックなピアノトリオ演奏をふと想い描いてみました。
@長谷川 忍さん、ありがとうございます。雨の日に室内で聴くジャズに、雨だれがセッションしてくる感じを描いてみました。
(雨だれのだれは「誰」というのと関係ありますか)
雨だれのいのちを感じます♪
ワタシの乾いた心に打ち響く という最終行の余韻などがすばらしく響きます♪
写真はご自分で撮影されたのでしょうか。すてきな雨などの写真ですね♪雨の弾ける様子がすてきだし、赤い傘が引き立っています♪木のベンチもあることから、写真からもドラマなどを感じます♪
渡さんへ
あ、「メンション」機能は、コメント記入欄の「@(作者名)」のすぐ後に何かを書くと、機能せずに、相手に通知されません。
確実なメンション方法は、作者名から改行してコメントを書くといいですよ。
念の為のお知らせでした。拝礼
@こしごえ
コメントありがとうございます。
雨だれを「誰」と意識したことはないのですが、そう考えると面白いですね。
最終行を気に入ってくださり、ありがとうございます。
写真はネットで見つけたものですが、作品と合っているようで、良かったです。
またメンションの方法も教えてくださり、ありがとうございました。