ぼくの希い

きみは一人
街外れの隠れ家的なショットバーで
うまい酒を味わう さすらいの青年
カッコいいじゃないか

ぼくも きみの様になりたい
苦しみにぶつかった時
逞しくはねのけ
或いは 軽々と飛びこえられる動物の様な
敏捷さを持ちたい
いつか愛する人と出逢った時の為に

噴き上がるプラチナ 小さな噴水が奏でるetude
そばには咲き誇る藤の花
だれも彼も忙しげに通りすぎて行くだけで
足、止める者はいない朝の会社の敷地内

もう 行かなくちゃ
もう行くの?
枝垂れるフジが上着を引っぱって呼びかける
振り返り見る そこに
一匹のクマバチ

きみは房から房を飛び回り
蜜蜂では硬くて開けられない花弁を
力強く開ける
花粉のついた その体に花は
よろこび震えている

ああ きみの様な逞しい青年の輝きを
ぼくも持ちたい
いつか愛する人と出逢った時の為に

投稿者

滋賀県

コメント

  1. この詩を拝読して、この詩から希望を感じます。希望の持つ力というかエネルギーというかを感じる。ぼくの希い、すてきです。

  2. @こしごえ 様へ

     お読みいただきまして、ご感想のコメントをどうもありがとうございました❗️
    お寄せくださったお言葉、たいへん嬉しく思いました。
     投稿する前は、ちょっと不安もありました。自分の見たままを感じたままに、
    あまりに素直に書いてしまったからです。でも、それで良かったのだと作品を
    発表させていただいて感じることが出来ました。
     本当に、どうもありがとうございました。(*^^*)

  3. あ、「メンション」機能は、コメント記入欄の「@(作者名)」のすぐ後に何かを書くと、機能せずに、相手に通知されません。確実なメンション方法は、作者名から改行してコメントを書くといいですよ。
    念の為のお知らせでした。拝礼

  4. @こしごえ
    様へ

     こんばんは。教えてくださって、どうもありがとうございました❗️
    他の方の作品でコメントの返信では、名前から「さん」や「様」の
    改行されてた意味が、やっと分かりました!私の返信、皆さんに
    届いてなかったんですね…。すごいショックですぅ。感謝致します。
    m(_ _)m

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