シーちゃん

小顔で整ったお顔立ち
吸い込まれてしまいそうなブルーの瞳
それは友人宅を訪問した日に 初対面だった彼女

リビングテーブルの空いた椅子で
ポーズをとり貴婦人の如く 私たちの会話を聞く
彼女の名前は「しらす」

ある親切な人がいてね
へその緒をつけたまま風邪引いてた赤ちゃん猫
拾ったのよ
献身的な看病で元気になると
その人が 私に連絡くれたの

熱っぽい口調で友人は 里親になったいきさつを
語ってくれた
「ちょうどその時、シラス丼が好きで夢中だったから。」
魚の名前をつけられてしまった彼女

二杯目も空になった珈琲の
白いカップの底には
リウマチを患い療養する子供のいない友人と
彼女との日常が、
時を縫うて織り上がり
天地に唯ひとつ のタペストリーとなって
映り込んでくる様で

「シーちゃん!」
帰り際、友人の呼び声に彼女は
その背中へ飛びつくと 肩を回り
軽やかに床へ着地する
同じ猫好きの旦那さんに これはしないらしいのだ。

投稿者

滋賀県

コメント

  1. とても素敵なエッセイを読んだような情感あふれる詩ですね。聞き手や観察者としての作者の距離感が心地良くて、五連目にだけ収斂されて差し出される感覚も素敵です。

  2. @あぶくも
    様へ

     読んでいただきましてコメントまでくださり、どうもありがとうございます!
     ご感想のお言葉、感謝致します。(*^^*)
     最初、この作品は書きましたらエッセイになってしまいまして。どうしようか
     と、推敲では暫く原稿を寝かせました。詩に、仕上げることが出来て自分で
     喜びを感じました。読んでもらえて、とても嬉しいです。

  3. 営みを織物になぞらえるところ、きれいだなぁと思いました。

  4. @たちばなまこと
     様へ

     ありがとうございます❗️(笑) そのように感じ取っていただけましたこと、
    たいへん嬉しく思います。
     第五連目は、作者がその場に居ました時の心情を、ごく自然な気持ちの
    ままに表現致しました。
     読んでくださってどうもありがとうございました!!
     

  5. 猫ちゃんが
    割いた方へ
    よじ登る
    そうでも無い人は
    なぜか

    良い詩です

    1829も是非
    是非ともお願いしまする

  6. @那津na2
     様へ

     お読みくださってコメントを寄せてくださり、どうもありがとうございます!
     お言葉、とても嬉しいです。(笑)

     「1829」…投稿されておられます皆様の作品を、拝読させていただいて
    おります。皆様、素晴らしいですね❗️…感動して、驚きました。
     私…やってみようかなと年表調べたりもしましたがぁ、皆様の作品ですっかり
    臆してしまいました。(^^;;汗 那津様、どうかお許しくださいませ!

  7. 割いた✖️
    好いた○
    です

  8. @那津na2
     様へ

     やっぱり!(笑) 打ち誤りでしたネ。「割いた」??これ、なんだろうと
    疑問に思って、最初聞いてみたかったのです。なぞなぞみたいだなぁ…
    なんて思って。
     シーちゃんは、自分を猫だと知りません。だから、他のお友達が猫ちゃん
    連れてお家に来ると、自分からは挨拶しないんですって。馴れ馴れしく
    相手がしてくると怒るみたいです。高貴です。(o^^o)

  9. @那津na2
     様へ
      追伸
    私も、「1829」のタイトルの作品に挑戦してみました!(*´∇`*)
    拙い作品ですがぁ…。読んでみてくださいませ。m(_ _)m

  10. @リリー
    うぇーい!

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