ジルバ典子
力づくで、大地を掘る
オオゴンの仮面を掘り出すために、掘る
カイヨワの感情は、つちくれと掘る
かなたまでトンネルが、ホラショウ、ホラショウ
岩くれと、土くれと、がんじきと、ホラショウ
とおせんぼする大岩と、がちで、ぶつかる、ホー
大地の果てまでつらぬきとおす、ホー
こいつらは完全な〈つちほりにん〉、ホー、ホー
巨大なシャベルで一日中、掘っている
堅いからだで一日中、土を運んでいる
モッコで運び出す、走るように運んでいる
そうしてたまの祝日に
男たちは休息する
やぐらの上で歌い手は歌う
甘い恋の歌
そして広がる青空の下
典子は踊る。
コメント