時計
それは もう二十年以上も昔の
クリスマスの夜
ある人がインテリア時計を
贈ってくれました
ある人と別れてから
それだけの歳月が経ち、
生かされてきて良かったと
思える冬を迎えました
だからしばし
あの人が贈ってくれた
壁掛け時計を眺めて
あたたかい飲み物を味わってみてもいいでしょう
時たまは 踏切で下りてくる遮断機を
見上げながら すり抜ける
お寝坊さんの腕時計は
午前七時三十二分
私の部屋を飾る時計はそんな朝も
刻んでいってくれるのです
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