海
海は生み
万物を育む潮の流れにして
成長の証であれば
受け容れの準備であり
無縁の結果であれば
不在すなわち朝の報せであり
錯乱する狂気の懐中時計である
別離をもって凪の始まりとならんことを欲す
海は生み
生みは産み
産みは倦み
倦みは膿
海は生み
万物を育む潮の流れにして
成長の証であれば
受け容れの準備であり
無縁の結果であれば
不在すなわち朝の報せであり
錯乱する狂気の懐中時計である
別離をもって凪の始まりとならんことを欲す
海は生み
生みは産み
産みは倦み
倦みは膿
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コメント
そして海は、快であり、会であり、怪であり、悔でありますね。
@たかぼ
さん、コメントありがとうございます。
「快であり、会であり、怪であり、悔」というのはまさに!深さに驚きです。
最終連目が、この詩を表していますね。
産みは倦み/倦みは膿
命の行方を、ふと想ってみました。
@長谷川 忍
さん、コメントありがとうございます。
詩はあえて膿で終えていますが、循環を考えるなら、産み出し=膿出し もしくは産み出すために膿出しが必要ということなのかも知れませんね。
「錯乱する狂気の懐中時計」ここが心に引っ掛かりますね。もちろん良い意味でなのですが。今日一日、ころころと転がしていると思います。
@たけだたもつ
さん、コメントありがとうございます。
一日、ころころと転がしていただけるなんて、言葉も光栄なことでしょう。少し陰に傾けた海を表現しましたが、陽の海も大好きです。