あなたへの手紙-愛するあなたへ(白昼夢)
粉雪の舞うこの小径であなたと出会う
往き先の無いこの小径にあなたは佇み
交わることのないこの坂道の向こうに
あなたは立ち私を導く
この街に灯りが灯る頃
白日の思い出が走馬灯の如く蘇り
頬を濡らし目覚めるあなた
この娑婆世界を統べる閉塞的実相が
理に違う(たがう)ことなく
あなたと私の日常に影を落とす
されどこの小径を渡る
幾千の想いの欠片が
希望と安穏に満ちた日常を懇願し
彷徨う私とあなたの生命に
燦々と輝く天の陽が
希望の礎を刻み込む
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