神様と林檎の歌
鬱血したコンクリート
熱で歪んだ鉄格子
瓦礫に天使のグラフィティ
顔には大きなバツ印
世界にただ一つ残った木には
太陽のような林檎が生っていた
腹が立ったから齧ってみたが
とても食えたものではない
毒のようにしみ込んだ熱
それは蛇のようにうねり
私の体を喰らう
私の心を喰らう
ここに救いはない
ここに神はいない
せめて震えるのみ
せめて唱えるのみ
「ハレルヤ」——夜明けはまだ遠く
「ハレルヤ」——朝焼けはまだ遠く
鬱血したコンクリート
熱で歪んだ鉄格子
瓦礫に天使のグラフィティ
顔には大きなバツ印
世界にただ一つ残った木には
太陽のような林檎が生っていた
腹が立ったから齧ってみたが
とても食えたものではない
毒のようにしみ込んだ熱
それは蛇のようにうねり
私の体を喰らう
私の心を喰らう
ここに救いはない
ここに神はいない
せめて震えるのみ
せめて唱えるのみ
「ハレルヤ」——夜明けはまだ遠く
「ハレルヤ」——朝焼けはまだ遠く
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コメント
肉感的な神は、なかなか林檎からは、出て来ません、精神的な神は、土から生まれてくるのかも、しかし土は苦いもの、林檎を選ぶべきなのか、それとも神を選ぶべき、なのか、・・・、言葉の「質感」に「美味しい」を感覚しました。