花として 人として
今日咲いたあなたを
まだ咲けないわたしが
素直に祝福できないこともある
人は咲くために咲けない
心が揺らいで止まらないから
それでも
心が揺らぐからわたしは
花を撮り 花を綴る
良いも悪いも
人としてしか生きられない
花が花としてしか
咲けないように
今日咲いたあなたを
まだ咲けないわたしが
素直に祝福できないこともある
人は咲くために咲けない
心が揺らいで止まらないから
それでも
心が揺らぐからわたしは
花を撮り 花を綴る
良いも悪いも
人としてしか生きられない
花が花としてしか
咲けないように
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コメント
>人としてしか生きられない 夏目漱石の『草枕』に人の世は生きにくい。けど人の世でなかったら人でなしの世に。というような文がありました。心に留めたいところでした。
詩も画もきれいです^^
この花も人の手を入れられてようやく大輪を咲かせた。人もまわりの手があっての人の世なのかもしれませんね。
人、もしくは個として生きて行く、生きざるを得ない。読後、そんなことを考えました。でも、花と、人は、どこかで繋がっている。だから、人は花を撮り、花を綴る。
キレのある構図できれいな被写体を(できる限り)そのまま撮影した写真と強度などのある詩。
花には花の咲き方があるように、人には人の生き方しかできない。自然の視点から見れば、大きな目でそれぞれの咲き方や生き方を肯定してくれているようにこの詩を読みました。すてきな詩をありがとうございます。
イチカワナツコ さん
>ありがとうございます。
たぶん褒め過ぎです(笑)
シャッターを切るまでの心の動きをそのまま伝えられたら、といつも思っています。
りゅうさん さん
>ありがとうございます。
心を持ったがために人は生きづらいのですよね。
でも、心から生まれる創造力はなにものにも代え難いです。
王殺し さん
>ありがとうございます。
まさにその通りですね。「おかげさま」は常に心の奥にある大切な言葉です。
今年はせっかく咲いた大輪の花を観る機会も減って、とても残念です。
長谷川 忍 さん
>ありがとうございます。
「花と、人は、どこかで繋がっている。」ああ、なるほどと思いました。
だから花ばかり撮っているのだな、と (笑)
こしごえ さん
>ありがとうございます。
生きることはそれだけでみっともないことだと思っています。
己の置かれた状況の中で精いっぱい咲く花々を撮る度、考えさせられることも多いです。
お久しぶりです。涙が浮かぶほど、じーんときました。
とても美しく凛としていて、清くて、正しくて。
「人間だもの」を読んだ時に感じたものと、同じような全肯定感です。
nonyaさん、勝手に「言葉の匠」とお呼びしておりましたが、
更に素晴らしく進化されていて、嬉しくなりました。