色づかい
目の前の光景から
彩りが途切れた。
その瞬間を見透かしたように
藍色が
点景となり
さざめく。
驟雨となって
私の内省を濡らしていく。
拭えない色がある。
言葉に紛れ込むたび
藍色が湧く
憧憬となる
次第に広がっていく。
目の前の光景から
あなただけ
途切れた。
明け方見た夢が
よみがえってくる。
目の前の光景から
彩りが途切れた。
その瞬間を見透かしたように
藍色が
点景となり
さざめく。
驟雨となって
私の内省を濡らしていく。
拭えない色がある。
言葉に紛れ込むたび
藍色が湧く
憧憬となる
次第に広がっていく。
目の前の光景から
あなただけ
途切れた。
明け方見た夢が
よみがえってくる。
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コメント
何とも味わい深い作品ですね。彩りとあなた。点景、驟雨。素敵な語彙を教えてもらえました。そして、夢の中まで長谷川ブルー(なのでしょうか…)
@あぶくも
あぶくもさん、ブルー系は、個人的に好きな色です。詩の書き手にも、それぞれの色彩があるのかな、などと想ってみることがあります。そんな思いを根底に置き書いてみました。
この詩から、静かな色づかいを感じます。作者のこころ、もっと言えば魂の静けさというかですね。うん。
拭えない色がある。
ここが、特にこの詩で好きです。そうですねぇ。拭えない色が、人それぞれのこころの中にあるのでしょうね。長谷川さんに、そう言われて(そう書かれて)みれば、私にもこころあたりがあります。うむ。
私も青系の色が好きです。まあ、年をとってから、青以外の色も好きになりました、深緑とか濃い茶色とか濃紫とか夜の闇の色などとかですね。(^-^)
なんだか噛みしめるような、そんな心持ちになりました。けれども、苦くはなく、潤いすら感じさせてくれる、そんな心地です。
@こしごえ
こしごえさん、モノクロームの光景の中に、青が点景となり、次第にその青が驟雨になっていく。…そんなイメージを想像しながら書いてみました。「拭えない色」に注目してくださり、嬉しいです。人それぞれに、拭えない色があると思うのですね。
@ぺけねこ
ぺけねこさん、目の前の光景、というのは、モノクロームであり、あなただったのかな、とあらためて想いました。あなたが拭えない色になっていくのかな。…夢の中で。噛みしめるような、というお言葉、嬉しかったです!