ラヴェル

明日だけ水面に顔をだしている気遣いの
特種な形態の書物のように
刃渡りは広げられて行くでしょうか
翌朝のくもりガラスのメモリーのように
とわの語りの君しだいの、月がでる
ひだまりのうしろすがたの、月がでる
ツモロー、標準的なあしがたの乱れ咲くみみずくの
たくたくと木製の打楽器の響きの声の乱れ咲く
泣きはらした目の金管楽器の乱れ飛ぶ
君たちの別れの曲は、蜂の子のように
菱形の梅小鉢のかいつぶり
遠くて近くてまどろこしいのはきらいです
ははぎぬのちちぎぬの、はちきれそうな絹ぎれの
百地戦地奥地刀鍛冶
ギヨーム、ギヨーム、そばかすのおとめよ
すいつくされたばつじるしはじゅうじかの
ザラーム、ザラーム、ぼたんうきくさ、光のかんむり
すはだのほしくずの、ギタリストはとしわかくして死ぬ
いらくのかんぼじあのホロホロちょうは死ぬ
大帝は重ねて問う
大海に漕ぎい出してみよ、その大浪にくだかれてみよ
われらはかくして大鹿の角のさきにてのど突かれ死ぬ
沼地のおおぞらのかがやきて、ほらね、ほらそこね、
パスカルのパピルスのパビリオンは立てり
天空のふしだらの胸乳ふるわせて
くみしかれて、ふみしだかれて、ふみはやぶれて、
やまいだれ、ひとみのかれて、みみずくは、
水深の深くよだれをながしたまえ
倦みつかれたるひばりのそらに
われもわれもと恋人のもとへと帰り来るする
はらからのたたなずむひばりの丘の
産みそだて、海そらに立ちて見る、ひとりごのいくさきは
ダージリンのかおりのする庭の
あさまだき、あさぎまだらの、あさぎぬの、
ゆらゆらとするこの魂(たま)は
さりゆくけさのしずけさなるよ。

投稿者

岡山県

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