フロウ

あめ
ひと
設計図の無い
みずすましの痕
フロウ
触れて
薄い指先に
不在が
あるから
テレビジョン・
セットの
お笑い
本当はみんな
はぐれて
いきたい
末広通り
走るバスの陰影
むかしあれに
乗っていたの
会いたかったの
傘の
におい
おと
どして
どして
閉じていく
背筋に
握りしめた
プラスチック
の破片
どこでもらったの
いつからだったの

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