デルスの足跡

遠方からの使者は君に伝える
さまざまな人達の怒号が聞こえる
ブラウン管の中では今も
冷戦やありし日の自然が
あの日の日常をかいま見せている

かつてが未来を連れてくる
今日の風景を映し出す

泣きたくなる心は
変わりもせず くだらなく
可笑しく 過剰なまでに過激

長すぎるシエスタ
一日をだいなしにしたがる
心さえ含み
僕は君の目の中に現れる

天と地の間
針葉樹の続く冬の中
吹雪いてる山中の設営小屋
吊るしたスプーンや
空き缶が
風のメタル音を鳴らす場所
焚き火
炎の舞い

やがて小さくなる

君は見続ける
天と地の発狂を

やがて歩き続ける
聞こえなくなるまで

投稿者

東京都

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