時刻表

朝を待つ列の
最後尾に
もうしわけ程度に並ぶ
前の人の背中には
朝と書かれていて
折り戸は自動的に
目の前で閉じる

最前列で待ち
一番後ろのはしっこに座る
次の停車場のない
昼前の乗車券
かすれた
消印の
有効期間を
毎日更新している
バスが
のびてゆく
目の前の窓に
乗車停の時刻表を映しながら
とおざかる最前席が
明日のように
揺れている

投稿者

コメント

  1. 最後の三行が特に印象的でした。

  2. うーん、いいな。何かの忘れ物みたい。

  3. @たかぼ
    たかぼさん
    少しでも印象に残る言葉があって良かったです。
    よく分からないものが、少しだけ詩のようなものに、なれたでしょうか。
    ありがとうございます。

  4. @たけだたもつ
    たもつさん。
    何かの忘れ物、と言われると、そっか、確かに書いていた時の感覚はそんな感じだったなあと。
    ありがとうございます。

  5. 気怠い未だボーっとしている朝の通勤でこの作品を読むと
    こんな感じでぴったりでした。

  6. @足立らどみ
    足立らどみ 様、さん
    どちらの敬称が相応しいのか、悩んでいます。
    ボーっとしながらフィットしたなら、うん、嬉しい、ですね。
    コメントいただいたことに結構混乱してたりしますけれど
    明日も、涼しくすごせますように。

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