すっそぜみ

すっそぜみ

千森重打(せんもりじゅうだ)すっそぜみ
休夢名茶(きゅうむめいちゃ)おしぎれひ
泣恋芋湯(きゅうれんせんとう)みゃなぢやは
富爽舞寝(とみそうまいしん)すえんんぜ

セミが隠れている。すっそぜみというちょっと変わった名前。
『すっそ』『すっそ』とは、なにか?
これを考えているだけで楽しい。
『すっそ』
千の森に住む。重なり打つ、すっそ。
千の森に住みながら重なって、打つ。その響き。
千の森と言うのは、つまり千の風のようなイメージで、千手森。重なり打つ。重なり打っている。木だったり、竹だったり風に吹かれて、音が波打ち、重なり打つ。すると、厳かなその世界では、重低音のようなものが響いて聞こえてくる。音楽で言えばフィルスペクターのウォールオブサウンド。重厚な音のする隙間風の吹く感じのない厳かで、厳かな森。その裾のような端の方で鳴く蝉。カタカタカタカタ…そんな感じ。
それが『すっそ』の正体。休みながら、夢を見る。名のあるお茶。そのお茶の名前は『おしぎれひ』
恋に泣き、芋の湯を飲む。するとあったまる。芋湯とは、芋粥ではなく、熱いお芋のジュース。少し甘い。砂糖が入っている訳でなく、自然な甘味。
それを飲むと、思わず腰を抜かす。『みゃなぢ』やは!(美味しい! と言う体の感嘆文)
富を持ち爽やか。そしてバレエを踊るように舞い。そしてスッキリ寝る。
それはセプテンバー。いや、10月。オクトーバー。それは古代の言葉で『すえんんぜ』

(札に一枚一枚漢字を書き、もう一種類の方は平仮名を一枚一枚札に書き、それを適当に並べ、それに解釈を加えました。水が落ちるのを見て、これは水が落ちたんだな? なんで水が落ちたんだろうと考えるように、言葉も適当に並べたものを読んで、そこに法則性を発見する妙味もあるのではないか? と考えました。現象は解釈に先立つ。意味づけの面白さを味わうお遊戯です。なんでそれが面白いか? それが音楽。リズムの快楽。妙味。歌は誰でも簡単に作れる。札に一枚一枚書いて、それを並べればもう簡単。レンジでチンの容量。それでいつでも歌が出来ます。現世に疲れた方は、この札ゲームで是非一度音楽をお作りください)

投稿者

静岡県

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