037

037

すすきの穂に撫でられた
空はすっかり和らいで

冷めた地面の吐息が
コスモスのように咲いている

長袖シャツの感触には
まだ慣れないけれど

履き古した爪先は
好奇心の方を向くようになった

風は緩やかに吹いている

遠い目をし過ぎると
自分の輪郭が消えそうになる

そんなふうに撫でられたら
書けなくなるじゃないか

詩なんて

投稿者

東京都

コメント

  1. “履き古した爪先”って良いですね。

  2. ああ、こんな風に!書いてみたいです。

  3. もったいない、って思うくらい秋の毛並みの心地よさが伝うようです。

  4. @たちばなまこと さん
    >コメントありがとうございます
    最近、足の角化と巻き爪に悩んでいます(笑)

  5. @リリー さん
    >コメントありがとうございます
    リリーさんはすでにもっと上手く書かれているじゃないですか!

  6. @ぺけねこ さん
    >コメントありがとうございます
    もったいないお言葉ありがとうございます。
    本当は「秋」は書くものじゃなく
    眺めるだけのものなんですけどね。。。

コメントするためには、 ログイン してください。