秋深し

さやかなこまかなことばさきとどかぬのならそまず散るだけ

おとしぶみおとした文の子守唄

せきをしてもひとりよりすこしふかい秋はひとり

焼きいも売りの声すこしたかく
石黒くなりショパンのエチュードのように

稲穂のような街なみがこうべをたれている
影は文のようにうすくのび

子守唄の一小節前へです

投稿者

コメント

  1. 韻が良いです。
    声に出して読んでみたりしました!

  2. @たちばなまこと
    様、さん
    音読って、凄く良いですよね、
    ぼくも好きな詩はこっそり音読してます。
    嬉しいですね。
    ありがとうございます。

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