火を絶やさないように
うわごと
めくるめく速さで
火を絶やさないように
きみのこと知っている
のと同じぐらい
きみのことわかっていない
だから
火を絶やしてはいけない
冷たい手をつないで
ゆっくりと歩きだす
ふたり
越えた美しい丘
そのむこうに
ぼくの知らない海
きみの知らない空
おなじ景色眺めて
ちがうこと感じても
手を離したりしないで
つないでいて
燕が飛ぶ
終わりのないまぶしい青
軽やかに
歌うように
しなやかに
笑って
冷たい手をつないで
ずっとあたためよう
ふたり
美しい丘に腰かけて
だまって眺めている
ぼくの知らないきみ
きみの知らないぼく
きみのこと知っている
のと同じぐらい
きみのことわかっていない
だけど
火を絶やさないように
するから
コメント
在り続けたらいいなと願う、夏の火でした。
@たちばなまこと さん
だから、こうしてことばを
火にくべつづけるのです。
火を絶やさないように。
この詩、しんみりとじぃんと 優しいです。
@こしごえ さん
火を絶やさないためには、
優しさだけでは足りないのですけどね。
大覚アキラ 様
あかんですね。
鼻の奥がツーンとするやつです。
ありがとうございます
失礼します。
@wc. さん
またスイッチ入れてしまった(笑)。
こちらこそありがとうございます。