15.7gの思い出

死ぬ時に見る走馬灯は、
いろんな景色が映ってて欲しい。
空虚な灰と、
静寂の藍を浸す四畳半だけは空しい。
どうせいつか死ぬのなら、
朝焼けの白、
名前も知らない花のゆらめき、
風鈴と風のかさなり、
12への告白、
紅葉の踊り、
日輪を喰らう海、
凍てつく飴細工、
生きた硝子玉を見たい。
21gの魂のうち15.7gは思い出にしたい。

投稿者

滋賀県

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