午後、静物

午後ティー淹れたティーカップ
祝日の遊園地
中も外もまわるまわり
衛星カメラを
反転させても
とどかない
銀河系のベランダに
望遠鏡を置く
砂粒をあつめたティーカップが
暮れの手前で
とまって

錆びた望遠鏡で
動かない電子を
観測しようとしている

R5.1102.たけだたもつ wc.

二人即興ゴルゴンダ 参加作品

投稿者

コメント

  1. こんにちは。
    大きいところと小さいところがマッチして
    とても素敵だと思います。
    すいません、語彙が貧弱で。
    銀河という広大な空間で
    遊園地という限られた空間、しかもティーカップという、さらに狭い空間。それを満たす砂粒、そして電子。
    錆びた望遠鏡というのは懐かしさの象徴なのでしょうか。
    大切な人と乗った思い出のティーカップ。
    その思い出は砂粒のように手で救っても指の間からすり抜けてしまう、もう届かないもの。
    それはもう、銀河の宇宙を漂う塵のように。
    ある日望遠鏡を引っ張り出してベランダから観測しようとするのだけれど、その望遠鏡も年月が経って錆びてしまっている。
    後悔?もう後悔ですらないかもしれない、記憶の隅の隅の方。大切だからこそ風化していく記憶。風化しても記憶の隅の隅の方で生き続ける記憶。
    すいません、妄想モードでwc.さんの意図とは違うかもしれませんが、私にはこのように届きました。
    この詩の良さがわかる人と友達になりたい。

  2. >銀河系のベランダに
    >望遠鏡を置く

    これは魂を射抜かれますね。

  3. @たけだたもつ
    この詩に良さがあるとすれば
    即興という場を作って、そこで
    やっぱ、一瞬、でもチカリと
    光りたいな
    でも光っている光っているなんて
    かけないし
    何処かでそうあったらなあ
    でも、よく分からないなあ
    自分で書いても
    言葉にするのは無理でも
    なんかそんな感じに必死で書くから
    ありがとうございます。

  4. @大覚アキラ
    さま
    ありがとうございます。
    出てきた言葉です。
    書きながら、これかなって
    出てきた言葉です。

    大袈裟ですね。
    ありがとうございます。

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