バカ女

留守番のメッセージ有りを伝える
グリーンのランプが
真っ暗な部屋で点滅していた
僕は君に電話した
30秒後
通話の最中に
ジッポーオイルで
おまえの戯言ごと受話器を燃やした
嘘くさいインチキボイスを
熱が包みこみ
あれ?なんか変が燃え尽きた時
俺はポケットに入ってる
最後の1000円札を
目の前で燃やし
全部燃えなくて
1/2ほど残った漱石を手に
コンビニの店員に
すみません
愛情は置いてないんですか?
と聞いたら
店員が無言で指差したのは
コンビニのトイレ
エロ本とトイレットペーパーが
タイルに落ちてる陰毛を見せる
12月の冷たいトイレには
店長のバカと小さく書かれてた

巨大な精神病気で
静かに狂いながら
スタイリストを夢見る
19才の女と一発やった後で
おまえはモデルになんてなれやしない
ゲイによるゲイの為の
偽装結婚の餌食になって
FUCKも無しの
洗濯女がせいぜいだろ
このバカ女!と言ってやった

旅に向かう為の
旅の支度をする旅人が
別の旅人とすれ違う動物園で
木にぶら下がった
チンパンジーが尻尾で
俺に合図を送った
ふざけやがって
マジかよ
この空気だって
税金が加算されてるだと?

悪戯電話する3人組の女子高生が
胡座をかいてダンボみたいに
耳を大きくしている
紫のTバックを履いた清恵が
人目につかない様に
ひっそりと隠れる様に暮らす
老人に3万円でいいよと
言った瞬間に
70を過ぎた老人は
聞いてるこっちのアバラが
折れちまう様な声で叫んだ
このバカ女!

がちゃんと置いた受話器は
粉々に砕け散り
破片は婆さんが掃除する事になった
その破片ほ今まで
ずっと下らない話しを
聞かされていた為
ホウキを何十年も待ち続けていたので
聞こえない様に囁いた
ありがとうバカ女

投稿者

東京都

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