即興4行詩
即興4行詩
部屋に椅子がある
隣に体育座りをした母がある
雲が青さを通り越して
手をとり椅子に導く、空は久しぶりね
玄関に並んだ靴
妻は夕食を作り、息子はトミカに夢中
1のつぎの靴とトミカのミニカー
妻の夕食がそんなもの関係ないと帰納する
5本の指は、それぞれ酒の容器だ
シーラカンスが浅くなる
神父にてをひかれて廊下を歩く
誰も知らない音のようなものがシーラカンスを仰ぐ
鶏肉になる卵
捲られたカレンダーの今日から
食器棚、一番右上の棚の奥へ
いつかの食卓にやっと繋がったただいま腹減ったよ
國破山河在
山河在れば道は裾野へ
蓮の花で結ばれたのは
巣立つ朝くらがりの咲く國
プラットフォームですれ違う
あなたの乗る電車
たそがれが二人を同じく
揺れ、進むあなたと帰る私、そのフォームで
お題 たけだたもつ様、wc.
作品自体はwc.が書いたもの。
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