年の瀬

終えて
始めることを
止めた

当り前に
巡ることを
諦めた

透き通った人達の
声が届かないように
ひたすら囀った

正しすぎる風に
猫背を向けて
なけなしの炎を護ろうとした

消え入りそうな道の先から
また せせらぎの音が聞こえる
終えて始めるための音だ

もはや向こう岸に道はない
それでも

裁かれない罪をしっかり抱えて
時の浅瀬を渡って往く

足元の小さな花を摘んで
暮らしの窓辺に飾り続ける

もう道は探さない
辿り着く場所は解っているから

投稿者

東京都

コメント

  1. こんばんは。
    説得力を感じました。
    失礼します。

  2. 歳月を経て、たどり着いた諦念でしょうか。そして、ちいさな、でも確かな意思。裁かれない罪は、私の中にもあります。それをどのように自覚するか、ですね。

  3. 一節ごとにきゅって苦しくなります。
    そんな美しさがあります。

  4. @wc. さん
    >コメントありがとうございます
    何かを感じていただくだけで、この上ない喜びです。
    感謝します。

  5. @長谷川 忍 さん
    >コメントありがとうございます
    諦念なんてカッコいいものではないのですが
    大きな一区切りを迎えるにあたって、書いておこうと思いました。
    「裁かれない罪」は今となっては丁度良い重荷です。

  6. @たちばなまこと さん
    >コメントありがとうございます
    美しいなんて最高の賛辞です!
    人の生き様なんて決して綺麗なものじゃありません。
    詩を書いている以上それをどうやって昇華していくのか。。。
    たぶん一生の課題ですね。

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