okaeri.com 51-60

 
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砂になってしまった夕陽は
さらさらと少しく風に吹かれ
まあだだよ、と穏やかな逆反応
 
 
 
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私の幸はどうでもこうでもOK
あなたの幸、あなたの幸こそ
もっともっとエデンの東のあなたの幸へ
 
 
 
53
「さびしい」よりももっと混ぜこぜなそれはやっぱり「トンボになった気持ち」
だったのかもしれない
 
 
 
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親父が子供の頃に本土政策で使われた方言札が
民族資料館に陳列されている
それをなつかしそうに見る人達はもう
 
 
 
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はるかあとおくうのお かぜのおむこおにい
きてきいのおおとのお ちり〜ん
と、ゆうおじさんのポルシェが通り過ぎる
 
 
 
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ほんとに帰るとこなんて判らないまま
どこかで君が烏の あー と真似ている
とりあえず僕も あー と鳴いてみる
 
 
 
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境内出るまで、振り向いちゃだめ
走っちゃだめ、立ち止まっちゃだめ
声出しちゃだめ、お願いごと思い出しちゃだめ
 
 
 
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ぼく、
で始まる作文は良くありません
と先生が言ったものだから
 
 
 
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未だに夢は消えないらしく
それをつついてみると忘れてた
ギブソン やら クリの化石やら
 
 
 
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そろりそろりと歩くとあれもこれも
終わってしまったことばかり思い出されて
知らない町なのに懐かしく
立ち止まったり振り返ったり
 
 
 

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