人生
半世紀以上も生きてきたのに
いまだに大人になれない
いつもまちがえてばかりで
わからないことだらけで
靴底の擦り減ったニューバランスの
靴紐さえちっとも上手く結べない
おれは自由だからさ
なんて強がってみても
鎖で繋がれた飼い犬が上目遣いに
きみもぼくと同じだよ
って枯葉みたいな声で笑う
ろうそくはかなしいよね
あとどれだけで
終わりが来るのかが
わかってしまうから
さびしくて
かなしいよね
生きるのは怖いかい
それとも
死ぬのが怖いのかい
気がつけば生まれていて
なりゆきで生きてきて
いつまでたっても
大人になんかなれないし
恋と愛の違いさえ
いまだにちゃんと説明できないし
自由ってのが何なのかも
さっぱりわからないし
ましてや生きてる意味なんて
これっぽっちも見当がつかない
なのに
どうして
どうしてこんなに
人生は愛おしいのだろう
それは
きみがいるから
かもしれない
ろうそくに火を灯して
一緒に歌おう
終わりが来るまで
肩を寄せ合って
コメント
勝手なイメージなのですが、大覚アキラさんて、ロックバンドでボーカルやってるイメージがある。すいません、雑談です。
自分が子供の時、若い時、大人は本当に大人だった気がします。
こうして、自分も四捨五入すれば60になって、昔思っていた大人になれただろうか、と考えると、全然なれてなくて。
周りを見回してみると、やはり大人なんていない気がして。全体的に社会が未熟、というのもなきにしもあらずかもしれませんが、寧ろ手品の種明かしを見てしまった感じです。
私の今のところの結論。大人なんて最初からいなかった。
「きみ」がいる、その幸せ。今はその幸せを貪るだけで精一杯。せめてもの嗜みとして、くるべき時の準備をするくらいで。
@たけだたもつ さん
「大人なんて最初からいなかった」、奇しくもまったく同じことを、今日ぼんやりと考えていました。ぼくたちも、ただの歳をとった子どもなんでしょうね。
@大覚アキラ
さん、様。
こんばんは。
例えば、ですが
日々、よく見かける言葉を、集めて、選りすぐり、つむぐ。
誰にでもできそうで、誰にもできない、そうはいかない。
そんな詩のように思われました。
ささります。
ありがとうございます。
@wc. さん
ありがとうございます◎