心感デッサン5
心感デッサン
2024.1.6
by frogmorton
“帯 流し 霊山の 二層景 です”
我 を 取り巻く
酸素を 食べられるだけ 欲し
-4℃ の 生暖かき
温もりを 裸一貫 振り払い
瞳孔 が どんより
小さく 丸まっていく
瞼は 其を 隠そうと
又 薄目 見開きながら
地に尽き 冬雨が びちゃびちゃ
此の 身体に 降りしきる
小さな ごきかぶり が
わたくしの 顔を 這う
まさに ひとつ の 命
愛おしく 思い返さん
全宇宙 が 震え
生きとし生けるものを 包み込み
形 無き
しかし、確かに 其処に 在り
神道 声に 応え
未知を 視る 有り難み と
恐怖
後 何を 削ろうぞ
堕落した 現実に 弾かれ
誰も 訪れない 姿を
拡がる 銀杏 橙金色 枯れ葉が
群れて 沈黙に 談義 している
此れから 先 どうなるのかを
其の 気持ちが 我々に
安堵 と 共有 を 促す
『急ぎすぎているよ
がむしゃらに 成りすぎているよ』
陸地に 上げられた
魚 の ように 苦しく 喘ぎ
身体中 針が 突き刺さり
青い 透き通る 着物の老父
じっと 上から 見つめている
此の世の ものではなく
天から 見放され
此処に いるのだ
残り火 さすらえば
チラチラ 燃えて 岩盤に 吸われ
其が 本物なら 尚
魂 は 人間界から 浮かばれぬ
神門 開かれば
此の 霊体 想いよ 届け
嗚呼‥ 心地良い 風を
肺 一杯に 何度も 吸いたい
其処には あんなに 美しい
澄んだ 空が
わたくしを 待っているのだから‥
コメント
美しい字体でなければ、伝わらない美しい思い、しかしそれは現象であろうか? 人の思いは、現象であろうか? 美しい疑問を残して、過ぎて行く時間、誰かが闇に沈んでいる、その時に。
@坂本達雄
ご拝読コメント本当にありがとうございます。此れからも宜しくお願いします