洗礼
心がここにないので
とりあえずカラダだけ引っ提げて
自分らしさ、みたいなナマっぽさは引っ込めて
すっぱだかみたいな
気分のままでいざ参りましょう
きみの
すっぱだか見たいな、ねえ
せまい部屋/床に落ちたhair
無駄に広いベッド/heroine is dead
清潔なテーブルクロスみたいなシーツ/しゃべらないでシーッ
生乾きのバスタオル/力づくで抱きしめて背骨さえ折る
おじいちゃんのおしっこみたいなシャワー/遠くには東京タワー
洗い流せない罪/a lie and a gassy night to me
Gloria in excelsis Deo
さあ
狩る者も狩られる者も
貴き者も賤しき者も
猛き者も弱き者も
持てる者も持たざる者も
信じる者も疑う者も
今宵みな等しく
我にひれ伏し
我に屠られよ
それこそが
あいしあう、ということ
Gloria in excelsis Deo
骨を隠しているところの肉
骨のないところの肉
カラダぜんぶ丸ごと
だから公然の秘め事
血のにおいも死のにおいもきらいじゃない
butcher in the lie
一滴残らずいただきます
毒食わば皿まで
そこで死んだらさらばで
ここが旅の終わる場所でもかまわない
ところで話は変わるけど
笑うみたいに鳴くんだね、きみ
コメント
凄く良い詩だと思います。すいません、あまり良く無い感想の書き方なのですが、いいね、をポチリするだけでは何か駄目な気がしたので、一言だけ残しておきます。
@たけだたもつ さん
ありがとうございます。
いや、そういうシンプルな感想、とてもうれしいです。
圧倒されました。
どうしてかは、わかりません。読み進めるにつれ、少し鳥肌です。
@wc. さん
ありがとうございます◎
自分の中に浮かび上がった混沌としたイメージを、なんとか言葉に(文字に)定着させようとしたので、いつもとはちょっと違う書き方で、自分としてはわりと楽しい経験でした。
ごめんなさい もう一言だけ。
韻を踏んでくるところでどんどん叩き込まれた感覚です。
これ以上は蛇足ですね。
ありがとうございました。
@wc. さん
わあ・・・ありがとうございます。
韻、たまに意識して書いてみるんですけど、いつまで経ってもなんちゃってな感じで笑