寂しそうだった
テラスの手摺にもたれ
川を眺めている人がいた。
女性だ
宵に紛れて
齢は判別できない。
スマホでそっと
彼女を撮った。
画面を覗くと
テラスには
誰もいない
写っていない。
もう一度
彼女を見つめた。
寂しそうだった。
テラスの手摺にもたれ
川を眺めている人がいた。
女性だ
宵に紛れて
齢は判別できない。
スマホでそっと
彼女を撮った。
画面を覗くと
テラスには
誰もいない
写っていない。
もう一度
彼女を見つめた。
寂しそうだった。
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コメント
残像なのか、霊なのか
そこに長谷川さんが確かにとらえた女性
俺にも、なぜか、見えました
私にも何故か見えました。
とても寂しくてしんみりとする詩。
しみじみと浸透してくる詩。
@那津na2
那津さん、記憶の残像だったのかもしれませんね。そう解釈すると納得がいきます。
@たけだたもつ
たけださん、彼女の寂しさを想像してみました。人それぞれに寂しさがあるのでしょう。…それが残像となって現れたのかな。
日常に不思議な感覚の交じる詩ですね。最後をシンプルに締めるとこほが逆にイメージが際立って私にも彼女が見えました。写真も素敵です、空が好きな色合い。
皆、それぞれおもいおもいの女性を見つめたのでは、と思うほど、どこか普遍的な想いを感じる心地です。
@あぶくも
あぶくもさん、隅田川の少し上流のほうです。夕暮れのきれいな場所で、時々訪ねます。日常と非日常のあわいでしょうか。そんな光景でした。
@ぺけねこ
ぺけねこさん、ありがとうございます。読者諸氏が、心の内にある女性を想っていただけたなら、嬉しいです。
逢魔時ですね。
この時間は私も人のようなものに何度か会いました。
心の裏口が少しだけ開く時間です。
とても良い写真だと思いました。
@nonya
nonyaさん、逢魔時、たしかにそうですね。心の裏口が開く。そこから零れてきた人。…もしかしたら、私も、誰かの心の裏口から零れているのかな。そんな想像をしてみました。
心のうちある女性、女性の場合は自身にもとらえられますね。
Nonyaさんのおっしゃるように、心の裏口を見るような逢魔時の妖しさも相まって、
想い想いの残像が浮かぶ、個々人にとても深く染み入る詩だと感じました。
@ザイチ
ザイチさん、ありがとうございます。たしかに、逢魔時の妖しさ、幻だったかもしれません。…記憶の幻だったのかな。日々暮らしていると、そういうこと、あります。
私もこの時期に似た経験しました。
私は未来から遊びに来た方なのかなとか
異世界から来られて道に迷った少年かなとか
いい歳のくせになんだかなあ。
懐かしい追体験出来ました。
@足立らどみ
足立さん、未来から、というのは面白いですね。…未来かあ。そういう発想はなかったので、ちょっと目から鱗でした。わたしも、いい歳であります。