ジュリアン
夜が来て
刺すような凍をそそぐ星
神秘めく 真冬のそらを征服する
ビルの柱の蔭で
一本の竜巻のように巻き上る
子供の愛が
大空を圧し馳ける
懐しい愛の歌をハミングする少年と
広い海の歌をハミングする少女
二人の声は
近よせた唇と唇の間にころがり
昼間 薄よごれて見えるビルが
妙に どっしりと荘厳な谷間で咲く
ジュリアン
愛し合った子供達は
風に吹きすさばれて髪が舞い上り結ぼれているけれど
その頬の 何と豊かな赤らみだろうか
抱き合った胸と胸との間に
もはや北風の吹きこむ隙もない
瞳と瞳とに映る互いの影に
歩む道の 遠さが
測られはするけれど
もはや近づけない距離ではない
うっとりと二人だけで呼吸している
お前達の すがすがしい抱擁、
ジュリアンよ
儚くとも熱く咲け!
コメント
こんにちは。
此処に人が集まらないのが解せない… とても素敵な作品なのにね。
@レタス
様へ
お読みくださって、たいへん嬉しいです!(*´∇`*)
温かいお言葉を、お寄せくださいまして感謝致します。
この詩は、公開致しましてから大胆に内容を改訂しましたので、
最初に閲覧されました方などは、おそらく全体にまとまりの無い
作品だと、感じられた事でしょう。(^^;
改訂の際、構成に苦労しましたので脱稿した時には充実感ありました。
もう、読んで読んで!って感じで。(笑)
レタス様から、こんな素敵なコメントをいただけまして幸せデス!(o^^o)⭐︎