ハミング

珍しい、わたしたち
口腔の匂いをさせながら
風の端っこ
挨拶をする
水平線の輪郭を越えて
乾燥した皮膚の入口と
遊園地の車線変更
家族のことになると
嘘をつく癖が
わたしたちにはあるから
間違えが無いように
指で数を数えて
新しく話し言葉を作った
春の草花を積んだ飛行船が
陥落した都市の上空に
ゆっくりと差し掛かった時
前傾姿勢のハミングで
懐かしい地面へと滑空していく
校庭の片隅に埋められた
平方根の傍らで
わたしたちが語っていたのは
愛の記憶だった気がする

投稿者

コメント

  1. おはようございます。
    何時か申し上げましたが、たけだたもつさんの詩は解剖する事ができません。(^^:
    けれど、かなりインパクトが強くて心に響きます。素敵な作品を有難うございました。

  2. @レタス
    追伸  インパクトが強いというよりも印象深いといった方が良かったと思いました。

  3. 拾い集められた全くバラバラの単語一つひとつから想起されるイメージ、色合い、匂い、手触り。そういうものを組み合わせて丁寧に並べていく過程の中から描かれる全体像。本来の文脈ではありえない配置でありながら、そこにあるヴィジョンが浮かび上がってくる。こういうのってある種の魔法だね。

  4. @レタス
    レタスさん、コメントありがとうございます。詩の読み方、楽しみ方って、いろいろありますよね。レタスさんがおっしゃる解剖して、パズルを解くように読み込んだり、自分の状況と照らし合わせて、生きる術にしたり、音楽を聴くように何となくいいな、なんて思ったり。
    どんな楽しみ方でも誰かに届いてくれる、それだけで嬉しいですよね。

  5. @大覚アキラ
    大覚アキラさん、コメントありがとうございます。アキラさんの蟹パーティーを読んで思ったのですが、言葉、は自由でいいんだな、って。言葉から立ち上がる自由なイメージ。
    自由に、そして魔法をかけるように書けたらな。まだまだほうきを一本渡されただけの見習いですが。

  6. 生々しいようで、幻想的なようで、とても詩的でした。

  7. @あまね/saku
    あまねさん、コメントありがとうございます。日常生活の延長のような詩を書いていきたいと思っています。
    あまねさんのプロフィールの「旧ぽえ会には青春を捧げました」という言葉にグッときました。

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