059
昨日のことを
あれこれ考えながら
何も書かれていない空を
なんとなく読んでいる時に
君は空の中から
答えのように舞い降りた
答えかどうか
確かめようとする
僕の足音を素早く察して
君はまた空の中へ飛び立つ
分かっているさ
答えはいつも僕の中にしかない
空の中を自由に飛び回る君は
もうとっくに答えを知っている
いつまでも地面に貼りついている僕は
なかなか答えを出したくない
君と僕
どちらが幸福で
どちらが不幸かなんて
どうでも良いことだけど
何も書かれていない空を
なんとなく読みながら
ときどき空の中の君に憧れてしまう
僕のささやかな暮らしも
そんなに悪くはないんだよ
コメント
最後の2行が際立つ素敵な画詩ですね。
僕のささやかな暮らしも
そんなに悪くはないんだよ
私も、この2行に惹かれました。それから、何も書かれていない空、もいいです。人は日々、そんなふうに自らを少しずつ肯定しながら生きているのかな。
@あぶくも さん
>コメントありがとうございます
前ボケが感じ良かったので無理やり詩をつけました(笑)
鳥の目で人や街を俯瞰してみたいと今でもときどき思います。
まあ、高い所が苦手なもので実現したら困るのですが。。。。
@長谷川 忍 さん
>コメントありがとうございます
心に迷いや不安を抱えた時、見上げた空に問いかけてみる。
そんな古典的な流れもたまには良いのかもしれませんが
歳を重ねると嘘をつくのも疲れてしまいます(笑)
「何も書かれていない空」があったから詩になりました。
丁寧に読み解いていただいて、感謝です。