グリーンハイツ

先日グリーンハイツへ
こころのさけびを聴きに行った
隣に座った初老の紳士が
こころのさけびは
マシュマロに似た形をしているので
少し焼きを入れて食べると旨いのだ
と教えてくれた
そこでJKのこころのさけびを
一匹捕まえて
やさしくほんのり焦げ目をつけて食べてみたら
口の中でほろほろほどけてなくなった
これは美味ですな
と隣の紳士に語りかけたが
すでに紳士の姿はなく
くたびれた中折れ帽だけが落ちていた
あの紳士のこころのさけびはどんな味だったのだろう
などと考えながら
それ以来
ずっと帽子をかぶったままである

投稿者

愛知県

コメント

  1. グリーンマンションは「緑の館」です。JKはわたしには「おとな」です。中折れ帽は「なんなのでしょう」。

  2. @坂本達雄
    坂本さんコメントありがとうございます。この詩人会もいわば「こころのさけび」の発表会のようなものですね。この主人公はきっと帽子をかぶったままこころのさけび発表会に行って、いつか自分のこころのさけびを誰かに食べてもらうのかもしれません。

  3. なにか、紳士はJKの心の内を聞いてショックだったんだろうなと思いました。中折れ帽…

  4. @花巻まりか
    花巻さんコメントありがとうございます。美食家の魯山人は美食の末に亡くなったそうです。JKも美味しいでしょうが瑞々しい強烈な毒を含んでいます。この紳士もその毒にあたってお亡くなりになったということは十分考えられそうです。この紳士はもしかして魯山人だったのでしょうか?

  5. コメント失礼いたします。
    マシュマロに似たものは、焼きすぎれば、刺し串からとけておちてしまうように、くどくて、あきがきて、しまいには炉に吐き捨ててしまうような、そんな印象です。そんなささいなものよりも。という後味がきいてくる気がしました(個人的ですみません、、)

  6. @ぺけねこ
    ぺけねこさんコメントありがとうございます。ぺけねこさんのコメントを読んで、こころのさけびも生のままで頂くのが基本であり、読み手が解釈を加えすぎると(火入れをし過ぎると)かえって台無しにしてしまうという喩え、もしくは警告なのかなこの詩は、などと他人事のように考えてみました。

  7. グリーンハイツ、というのは絶妙なタイトルですね。「こころのさけび」と上手く呼応しています。紳士のこころのさけびは、少し焼きを入れて私も食べてみたいと思いました。

  8. @長谷川 忍
    長谷川さんコメントありがとうございます。「グリーンハイツ」という題への感想ありがとうございます。長谷川さんの指摘に「なるほど!」と思いました。ただ、アパートなどのどこにでもあるありふれた名前が、読み終わった後には不気味な名前に見えてくることを期待してこの題にいたしました。

  9. 郊外のアパートの階段に座っているのを想像します。
    さけびがちょろちょろ逃げ回るのを熟練の技で捕まえて嗜んでしまうのでしょう。
    きっとやめられませんね。

  10. @たちばなまこと
    たちばなまことさんコメントありがとうございました。そのイメージ、ホラーテイストで良いですね!

  11. グリーンハイツってグリーンヒルの上に建ってるあのビルでしょー何回かポスティングに行ったもんねーエレベーター無いのよねー僕ン時はマシュマロやなくて塩豆大福やったけどね。未だ境界を彷徨い中だよー。知らんけど。

  12. @三明十種
    三明十種さんコメントありがとうございました。三明さんも「こころのさけび発表会」に同席されていたのかもしれませんね。塩豆大福味のこころのさけびもさぞかし美味だったことでしょう。いつか私の中折れ帽が落ちていたら拾ってやってくださいね。

  13. はじめまして、雨音陽炎と申します
    タイトルのグリーンハイツに惹かれて読ませていただきました

    心のさけびを焼いて食べると美味しい
    という表現が面白い思いました
    たしかに、痛みとか悲しみとか、淋しさとか
    そういった感情は、旨味というか
    特に物書きにとってのそれは
    実に美味しいものだな、と感じています

    グリーンハイツってもしかして、精神病院のことなのかな
    なんてことも、ちょっと思ったりしました

    ラストに出てくる帽子を被った人には
    紳士のさけびを食べることが出来たのでしょうか?

  14. @雨音陽炎
    雨音陽炎さんはじめまして。雨音陽炎さんの社会派の詩をいつも拝読させて頂いてます。私が詩を書く時には2つの方法があり、一つは時には何カ月も推敲を重ねて作り上げるもの、もう一つは上から降って来るのでただそれを言葉にしただけのものがあります。前者の作品が多いですが、後者のほうが気に入っている作品が多いです。この詩は後者になります。グリーンハイツとは私が大学生になりはじめて一人暮らしをしたアパートの名前です。多感な時期でした。しっかり読んで下さりコメントも頂きありがとうございました!

  15. 「こころのさけび」を食べる、もうこの時点で心つかまれたのですが。焼きをいれるとほろほろ旨い、なんと素晴らしい表現なのでしょう。きっとそのまま食べたら美味しくはなさそうなイメージですが、焼きをいれるのがミソなんだなと、やたら腑に落ちてしまってツボを刺激された感覚です。

  16. @ザイチ
    ザイチさんこんにちは。聴く、味わうといった五感を意識して書いた部分がありますので、その点をコメントしてくださり嬉しいです。ありがとうございました!

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