湿原の植物学者
ふと、ヒィボナッチ数列である
多くの惑星は温暖な気候を獲得する
そして植物は動物よりも
愛の意味を知っているのである
わたしの自主的観測欲求は
すでに何万年もこの銀河をさまよっている
クレッシェンド、実にここの空気は
水と調和している
そして水中生物の形態が示すものは
三十七億年という時間の経過なのである
さびしくてここに来たのではない
わたしの星が荒廃したことを
誰かの責任として感覚することも
意味のないことである
湿原は保護されているのだ
それは
「生物」が語る文字の世界が滅びたと言うことである
文字という〈とらわれ〉からの解放である
美しい水辺の風景を
文字ではなく
この感覚で
愛するのである。
コメント
この絵もAIですか? やはり凄いですね。そして良くマッチした詩ですね。SFっぽくていい感じです。まさか詩はAIではないんでしょうね?
絵は画像生成AIです。詩はAIではまだ無理のようです。しかしわたしが思うに、わたし自身がその中身はAIのように詩作しているのです。ですから「AIの詩」と呼んでもさして違いは無いのです。