心感デッサン13

心感デッサン
2024.4.8
by frogmorton  

“春霞 夜更けに キラキラ
 一輪 乗せて 朧月に 去り往く”

高楼 静かに 囁けば
 此ぞ 故郷 の 宴 蘇る

我が 先祖も こうして
 夜半の 月を 愛でたろうか

町中に 懐かしき 香
 屋根裏では お蚕様が

桑の葉を 食べ
 蛹に 成る 準備を してゐる

畑には 黄色い 菜の花が
 紋白蝶と 戯れ 遊び

百年前の 栗林 には
 子栗鼠 が 自然の 恵みを 貰い

人 は 其の 中で
 厳しい 冬を 乗り越え

神の 掟 に 通じ
 自然 と 共存 して 生きてきた

其が 誠 の 姿 なり
 年配者を 敬い 尊き命を 紡ぎ

年寄りが 一人 亡くなると
 図書館が ひとつ 燃えるに 等しいと 聞く

おばあちゃん 貴女の
 梅干しは まだ 大切に 持っているよ

たった ひとつ 遺された
 祖母の 味

どうして 人は
 争い を 止めぬのか

白光 の 世界 は 果てなく
 宇宙など 握り拳 程 なり

人間界など 微々たるもの
 ましてや 人など ミクロの 世界

『神様の 言う通り』

此の世は 地獄 の 一丁目
 ならば 得を 積みなさい

弱く 儚い 手を 握り
 怖くはない と 愛を 捧げて

それこそが 雨上がり
 未来に 架かる 虹と 成ろう           
     

投稿者

東京都

コメント

  1. わたしの母の実家でも、蚕を飼っていたと聞きました、そしてミツマタを買い取って、和紙の原料へと加工していた、そうです、高知の山奥です、そんなことを、つらつらと。

  2. @坂本達雄様
    いつもありがとうございますm(._.)m
    感謝ですm(._.)m

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