青紅葉
踵に隙間のできるパンプスは
擬音で表現しずらいアレグレットな響を
繰り返す
小さめのランチバッグを提げて
わずかに燻みある紺色の鞄は
まだ彼女の撫で肩に馴染んでいない
そして駅裏の歩道、傍に一本植った青もみじの木の下
を
通り過ぎる二人の女
追い抜かず着いて行く
彼女の足音と、青もみじの木洩れ陽は
ペリドットに輝いて
とてもよく似合って見えた
新年度には買い替えるつもりだった
型崩れして使い勝手の良いショルダーバッグに
今日も頼っている
近ごろ寝坊助な私のお昼は
コンビニのサンドイッチとカップスープ
そんな私でも、
足元は白のちょっとお洒落なスリッポン
だから 青もみじが似合うだろうか?
コメント
最近私はメジロのソプラノの歌声で起きています。
スリッポンは楽そうだから購入検討します。
@レタス
様へ
お読みいただきましてコメントをお寄せくださり、
どうもありがとうございます!
とても素敵な春の朝を迎えておられるのですね。^ ^
@リリーさん
こちらはウグイスも鳴くんですよ。
スマホのアラームでは味気ないです。
メジロは桜の花の蜜を吸いに来るんです。
リリー様、青紅葉は、色づいた紅葉とはまた違った趣で、キラキラした輝きがありますね。青紅葉に透けた春の日差しが、宝石のペリドットのように輝く情景が、美しく浮かびました。青紅葉、紺色の鞄、ペリドット、白いおしゃれなスリッポン、いろんな色が登場し、詩全体をさわやかに彩っているなあと思いました。新緑の季節に、少しずつ心も軽やかに動き出していくような素敵な詩ですね。
@ayami
さまへ
コメントをくださって、とても嬉しいです!(*´∇`*) いつも丁寧に読み取って
いただきまして、本当にどうもありがとうございます!!
この詩は、リリーの実生活に根差した最もスタンダードな作品になります。
ayamiさまに気に入っていただけて良かったデス!♡ゞ