柔らかな非情

むごたらしく息を吐き、
憎しみから焼け残った街をゆく、
風が死んで、
血溜まりの匂う道に、
柔らかな非情の陽が射して、
子らが走り抜ける路地をさ迷い、
幾度か 女の影を犯し、
鉄錆の味を舐めながら、
突撃銃を抱え、
新しい地獄へとつづく、
果てのない淵を覗いては、
また一歩、
前進し、
自由という


赤黒い

薔薇の花を想いつつ、
また一歩、
前進し、
すべてを




焼け残った、
哀しみの果てをゆく

ただ、
泣き叫ぶ
老婆を黙らせるために、
引き金を引き、
ありふれた 無惨な日々が、








投稿者

大阪府

コメント

  1. 世界の終末、この世の地獄の捉え方にも様々あるものだなと思います。それを道具として自我や認識の全てを破壊するのか、はたまた救済の免罪符とするのか、地獄は主観でしかないと酔いを醒ますのか。絶望的な情景が絶望を表す、それが普通という感覚なのだろうか、と。

  2. たとえば近所のスーパーヘ行く道の途中に血溜まりがあって、それが日常的な光景だとしたらアカンですよね。遠くで行われている戦争もテレビでは日常的な事実として報道されています。せめて匂いだけでも伝えろよと思います。

コメントするためには、 ログイン してください。