五月の雨

ネオンの滲む街角で
ウオッカを飲み干し
潰れた夜

ぼくは路上の水溜まりで朝を迎えた

ネットの噂では
きみはいまでもピアノを弾いているらしい

解ろうとして解らなかったあの日
手を強く握りあったのに
二人とも1mmの誤差も許さなかった

謝る言葉もなく
そっと手のひらを離してしまったね

あれから想い出を打ち消すように
この身を削るように働いた
その代償に眠れなくなり
食事も採れなくなった

いまぼくは平穏無事に過ごしているよ
きみに幸あれと願う夜

投稿者

埼玉県

コメント

  1. “ぼくは路上の水溜まりで朝を迎えた”
    かっこよくてゆさぶられます。せつなさが相まり高まりが止みません。

  2. @たちばなまことさん
    若い頃は無茶な事ばかりしていました。かっこいいとは言えないです。
    恥じ入ることが多いですね。でもそのような経験が今の私を作っているの
    は確かです。

  3. レタスさんの作品を読んでいると、後少しで割れるひびの入った石を石にぶつけるような、不安感が残ります。とても優しいのですが、触れることは傷付けることなのではないか、と。ご自分の気持ちを大事になさってください、と祈らずにはおれないのです。

  4. @Saphiretさん
    お気遣いいただきありがとうございます。
    私は大丈夫です。ぎりぎりの線でも生きて行けます。
    優しいお言葉、感謝致します。

  5. ウォッカに映った赤いネオンが恋しくて飲んじゃったのですね。

  6. @足立らどみさん
    切ない想い出でした。新宿のゴールデン街でしこたま飲みました。

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