苦いコーヒー
君はまだ寝ているね。
陽がまだ昇っていない
外は夜が続いているようだ
君は夢を見ているだろうか?
僕は夜が短くなったよ。
君を愛していたころ
夜を長くしていたんだ
君は夢を見ているだろうか?
二人で朝方まで話していたね
あくびをこらえて聞いていた
胸のふくらみを想像していた
時計が3時になっている
僕は君の体を求め
君は僕の心を求めた
空が暗闇から紫色に変わる
君は僕の上で飛び魚になる
君の吐息が部屋に流れる
僕は君の吐息に合わせる
吐息の流れた先は
二人の明日だね
白いシーツに身を包んで
シャワールームに行く
君のシルエットを見ている
君の香りが懐かしい
だから君を愛した。
苦いコーヒーで現実に。
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