光る風に戦ぐ影は
ふと 思い出した命
この命は悲しみに満ちていると気付き
なぜか私を
元気づける
じんわりとしみるこころに
この悲しみは 大切な悲しみ
この悲しみを
私の体が果てた時
一緒にお空へ持っていくよ
ぽっかりぽっかりと白い雲は
青空に浮かぶよ
ふふ
青空の青
遠く 深く
雲を浮かべる
ああ
一つになっていくよ
しんしんと よろこびが
にじみ出てくる その時その時
そういう時もある
握手をしたあの日もあった
あの人の手の感じを
今もおぼえている
遠く 深く
あの人の「ありがとう」は今でも宝だ
私は忘れっぽいけど
あの人の命は忘れ去らない
なぜならば
あの人の命の影を
左手の薬指に刻み込んであるからだ
ああ
私の命は 傷だらけだけれど
どれも大切な傷
一つになっていくよ
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